父が亡くなった後、既に家族のお墓に納骨してしまったのですが、一度納骨された遺骨を取り出して海に散骨することは可能でしょうか?故人の遺言には海に散骨することが望まれていました。当初は代々のお墓に納めるのが当然だと思っていたのですが、今になって遺言に従いたいと思うようになりました。アドバイスをいただけないでしょうか?
相談者基本情報
武藤 明美(むとう あけみ)
45歳
女性
自営業
約500万円
- 夫(47歳、会社員)
- 息子(20歳、大学生)
- 母(68歳、健在)
- 父(3年前に逝去、現在は父方のお墓に納骨されている)
遺骨を取り出し、遺言通り散骨したい
家族の幸せと和を最優先に考えており、家庭内の問題解決に努めるタイプです。仕事と家庭のバランスを大切にしています。
- 園芸が趣味で、自宅の庭でさまざまな植物を育てています。
- 健康に関する情報にも敏感で、家族の健康管理にも気を使っています。
父が亡くなった後、お墓の手入れや年間の管理業務を自ら行ってきました。お墓参りも定期的に行い、家族で墓地の清掃をするなど、お墓の維持には積極的です。
電子メールやSNSを利用することが多く、友人や家族との連絡には主にこれらのデジタルツールを活用しています。
回答
遺骨を一度納骨した後に取り出すことは、一般的には可能です。まず、墓地や霊園の管理者に連絡を取り、遺骨の掘り出しに関するルールや手続きを確認する必要があります。また、遺骨は、祭祀財産の一部なので、お墓の承継者に許可を得なくてはなりません。
承継者に許可を選ばなければならない理由
遺骨はお墓や位牌などと同じで祭祀財産の一部です。所有権は祭祀主宰者(祭祀財産を管理していく人)なので、必ず許可が必要です。
許可なく勝手にお墓から遺骨を取り出すと、墳墓発掘死体損壊等罪として、3ヶ月以上5年以下の懲役が科せられる場合もあります。
散骨とは
散骨とは、火葬した遺骨を自然に帰す葬送方法の一つです。この方法では、遺骨を特定の墓地に埋葬するのではなく、故人が生前愛した海や山などの自然の中に散布します。これにより、故人の魂を自然の一部として解放するとされています。
散骨は、従来の墓地に納骨する方法と比較して、土地を必要とせず、環境に優しい選択肢としても注目されています。散骨には海洋散骨、山林散骨、空中散骨など、さまざまな形態があり、故人や遺族の希望に応じて選べます。
ただし、散骨を行う際には、場所や方法によって法的な規制や地域のルールを守る必要があります。公共の場所や他人の私有地での散骨はトラブルの原因となることがあり、事前に情報を収集し、適切な準備をすることが重要です。
家族との話し合い
遺言に散骨希望となっていたとしても、家族や親族の同意を得ましょう。
全部の遺骨を散骨しないで、一部の遺骨のみを散骨することも出来ます。
散骨の注意点
散骨を行う際にトラブルを防ぐためには、専門の業者に依頼することが重要です。遺骨を取り出した後は、遺骨を撒く予定の海域が管轄する自治体において海洋散骨に関するガイドラインや規制が存在する可能性があります。散骨を行う際には、以下の注意点を押さえておくことが重要です。
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- 適切な場所を選ぶ
- 散骨を行う場所は法的に許可された海域や公認された場所で行うことが重要です。環境への影響や周囲の安全を確保します。
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- 専門業者に依頼する
- 散骨は専門知識と経験が必要な作業です。信頼できる散骨業者に依頼し、安全かつ適切な手順で行うようにしましょう。
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- 法的な規制を遵守する
- 散骨には地域によって異なる法的な規制があります。関連する法律や規制を遵守し、必要な許可や手続きを行うことが重要です。
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- 環境への配慮
- 散骨を行う際には、周囲の環境に配慮することが重要です。生物多様性や海洋生態系への影響を最小限に抑えるために、適切な方法で行うように心がけましょう。
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- 安全確保
- 散骨の際には安全を確保することが最優先です。船上からの散骨の場合は、船の安定性や周囲の安全を確認し、事故やけがを防ぐための対策を講じましょう。
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- 感情的なサポート
- 散骨は遺族や関係者にとって感情的なイベントです。遺族や参加者の感情やニーズに配慮し、十分なサポートや理解を提供することが重要です。
これらの注意点を踏まえて、散骨を行うことで、トラブルや問題を最小限に抑えましょう。
この記事の監修者
山崎 修
山崎石材 代表
墓石デザインプロデューサー
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案 創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
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