用語集：祭祀財産

祭祀財産とは、故人を供養し、その霊を慰めるために用いられる財産のことを指します。この財産は、お墓や位牌、仏壇といった物理的なものから、供養のために設けられた基金や運用資産など、形のあるものとないもの両方を含みます。

祭祀財産の大きな特徴として、通常の財産とは異なり、家族や親族間での相続の対象となりにくい点があります。なぜなら、これらは個人の所有物というよりは、家族全体や先祖代々のために捧げられたものと考えられるからです。そのため、法的にも祭祀財産は「祭祀承継人」によって管理・維持されることが一般的です。祭祀承継人とは、家族の中から選ばれた者で、先祖の祭祀やお墓の管理を担う責任を持つ人のことを言います。

お墓を建てる際や、家族の供養に関わるあらゆるものを考えるとき、これらを祭祀財産としてどのように扱うか、管理するかは非常に重要です。特に、家族間での合意形成や、将来的な管理の責任者を決めておくことは、トラブルを防ぐ上で不可欠なこととなります。

祭祀財産について、より詳しい相談や疑問があれば、山崎石材までお気軽にご相談ください。私たちは、お墓にまつわるあらゆる事柄を、深い専門知識と共にサポートいたします。