用語集：霊廟（れいびょう）

霊廟とは

霊廟（れいびょう）とは、偉人や先祖の霊を祀る場所や建造物のことを指します。室内墓地や室内霊堂なども霊廟と呼ばれることがあります。また、仏教では仏壇や先祖をお参りする部屋なども霊廟に含まれます。

お墓は遺骨が埋葬されている場所を指しますが、霊廟は死者を祀るための建造物であり、礼拝を第一の目的として建てられています。

生徒からの質問コーナー

霊廟という名前には、死者の霊を祀る場所という意味があります。霊とは、死者の魂を指し、廟とはその魂を祀る建物を意味します。つまり、霊廟は死者を敬い、その魂を大切にするための場所なのです。

霊廟には、以下のような種類があります。

室内霊廟	建物の中に設けられた霊廟で、天候に左右されずにお参りができるのが特徴です。
屋外霊廟	屋外に設けられた霊廟で、自然の中でお参りができるのが特徴です。
仏壇型霊廟	家庭内に設けられた小型の霊廟で、日常的に先祖を敬うための場所です。

もちろんです。日本と海外には多くの有名な霊廟があります。それぞれの地域や文化に根付いた霊廟を見ていきましょう。

日本

日光東照宮（にっこうとうしょうぐう）	徳川家康を祀る霊廟で、華麗な彫刻や建築が特徴です。世界遺産にも登録されています。
豊国神社（とよくにじんじゃ）	豊臣秀吉を祀る京都の神社で、京都市の東山に位置しています。
仙巌園霊廟（せんがんえんれいびょう）	島津家の霊廟で、鹿児島県にあります。

海外

タージ・マハル（インド）	ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが妃ムムターズ・マハルのために建てた白大理石の霊廟で、世界的に有名です。
秦始皇帝陵（中国）	秦の始皇帝のために造られた巨大な霊廟で、兵馬俑が発見されたことでも知られています。

霊廟を訪れる際のマナーについてお話しします。まず、霊廟は神聖な場所ですので、静かに敬意を持って訪れることが大切です。また、参拝の際には手を合わせたり、お香をたいたりすることが一般的です。服装も派手なものは避け、落ち着いた色合いのものを選びましょう。

	霊廟	霊園
目的	死者を祀る礼拝の場所	遺骨を埋葬する場所
場所	屋内または寺院内	屋外
形態	建物内に設置	野外に区画された土地

メリット

天候に左右されない	室内霊廟の場合、天候を気にせずに参拝が可能です。
保護された環境	屋内にあるため、風雨や自然災害から遺骨や仏具を守ることができます。
アクセスの便利さ	都市部の霊廟は交通の便が良く、定期的にお参りしやすいです。

デメリット

費用が高い	霊廟の設置や維持には高額な費用がかかることがあります。
スペースの制約	特に都市部では、霊廟のスペースが限られていることが多いです。
宗教的制約	宗教や宗派によっては、霊廟に対する制約や習慣が異なるため、事前に確認が必要です。

霊廟について学ぶことで、先祖や偉人を敬う心を大切にすることができます。皆さんも、霊廟についての知識を深めてみてください。