用語集:行年(ぎょうねん)
行年とは
行年(ぎょうねん)とは、お墓や位牌に記される故人の年齢を表す言葉です。行年は故人が実際に生きた年数を指し、生まれた年から亡くなった年までの年齢を数えたものです。このため、行年は「満年齢」とも言われます。
享年との違い
お墓や位牌に記される故人の年齢を表す言葉として、行年とよく似た言葉に「享年(きょうねん)」があります。享年は、故人の数え年を指します。数え年とは、生まれた年を1歳として、正月を迎えるごとに1歳ずつ増やして数える年齢のことです。
用語 | 説明 | 例 |
---|---|---|
行年 | 実際に生きた年数を示す(満年齢) | 1980年1月1日生まれで2020年12月31日に亡くなった場合、行年40歳 |
享年 | 数え年を示す | 1980年1月1日生まれで2020年12月31日に亡くなった場合、享年41歳 |
墓石や位牌への記載
墓石に故人の戒名や年齢を彫刻する際に、年齢を「享年」と「行年」のどちらにするか悩むことがあります。どちらも間違いではなく、選択は個人や家族の好みによります。一般的には地域の習慣や宗教的な慣習に従うことが多いですが、以下のように使い分けることが考えられます。
行年 | 故人が実際に生きた年数を正確に表したい場合に使用 |
---|---|
享年 | 伝統的な数え年を尊重したい場合に使用 |
生徒からの質問コーナー
どちらを使っても間違いではありませんが、一般的には享年の方がなじみ深いです。地域や家族の習慣に従うことが多いので、家族や親族と相談し、故人の意向を尊重して決めると良いでしょう。
例えば、実際の年齢を重視したい場合には行年を使います。一方、伝統や宗教的な理由で数え年を重視する場合には享年を使います。地域や宗派によって異なるため、具体的な例については地元の慣習を確認すると良いでしょう。
正確な生年月日と死亡日を基に計算します。以下に計算式と具体例を示します。
行年の計算方法
計算式:死亡年 - 生誕年 |
例:1984年1月1日生まれで2024年7月12日に亡くなった場合 行年 = 2024年 - 1984年 = 40歳 |
享年の計算方法
計算式:死亡年 - 生誕年 + 1 |
例:1984年1月1日生まれで2024年7月12日に亡くなった場合 享年 = 2024年 - 1984年 + 1 = 41歳 |
これらの計算を基に、行年と享年を正確に記載しましょう。
まとめ
行年は、故人の実際に生きた年数を表す満年齢を示す言葉であり、享年は数え年を示す言葉です。どちらを使用するかは家族や宗教的な慣習に応じて決めることができます。墓石や位牌に年齢を記載する際には、家族や親族と相談し、故人への敬意を持って決定すると良いでしょう。
この記事の監修者
山崎 修
山崎石材 代表
墓石デザインプロデューサー
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案 創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
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皆さん、今日は【行年】について学びましょう。お墓や位牌に記されるこの言葉の意味と、同じく年齢を表す「享年」との違いについて詳しく見ていきましょう。