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用語集:無縁仏(むえんぼとけ)

修先生

こんにちは、山崎石材の山崎修です。
今回は【無縁仏(むえんぼとけ)】について学んでいきましょう。
無縁仏とは、亡くなった後に誰もお墓の世話や供養をしてくれない状態にある仏様、つまり遺骨が放置されていることを指します。これは、家族や親族がいなくなってしまったり、経済的な理由でお墓の管理が続けられなくなったときに起こる問題です。また、無縁仏は「無縁墓(むえんば)」とも関連しており、無縁仏が埋葬されているお墓自体も手入れがされなくなる状態を「無縁墓」と呼びます。

無縁仏や無縁墓は、放置されているだけでなく、適切な供養がされないままになってしまうため、非常に寂しい状態です。では、なぜ無縁仏が発生してしまうのでしょうか?

用語集:無縁仏(むえんぼとけ)

無縁仏になってしまう理由

継承者がいない 一般的に、親族や子孫が代々お墓を引き継ぎ、お世話をします。しかし、少子化や家族関係の希薄化により、お墓を引き継ぐ人がいなくなるケースが増えています。家族がいない場合や、遠くに住んでいてお墓の管理ができない場合、誰もお墓を守れなくなり、無縁仏となってしまうことがあります。
霊園の廃業 経済的な理由や土地の問題で、霊園自体が閉鎖されてしまうことがあります。霊園が閉鎖されると、そこに埋葬されていた人々のお墓も管理されなくなり、無縁仏として扱われてしまうことがあります。
管理料の滞納 霊園やお寺にお墓を持つ場合、定期的に管理料を支払う必要があります。しかし、管理料が長期間支払われないと、霊園側もそのお墓を管理しきれなくなり、最終的に無縁仏として扱われることがあります。

無縁仏になってしまった場合の対応

管理者による供養 無縁仏となってしまったお墓は、多くの場合、霊園や墓地の管理者が供養を行い、他の無縁仏と一緒に合同墓地や無縁仏専用の供養施設に遺骨を移します。
墓石の撤去 お墓が長期間にわたり管理されない場合、最終的には墓石が撤去されることもあります。この撤去が行われる期間は霊園や墓地の規定により異なりますが、通常は数年から十数年とされています。
公営墓地による管理 公営墓地では、無縁仏になった遺骨を自治体が管理し、合同墓地に移して供養を続けることもあります。

無縁仏にならないための対策

無縁仏にならないためには、いくつかの事前対策があります。家族や自分自身が無縁仏になることを避けるため、早めの準備や選択が大切です。

永代供養墓を利用する 永代供養墓は、お墓の管理や供養を寺院や霊園が代わりに行ってくれるものです。後継者がいなくても、永久に供養してもらえるため、無縁仏になるリスクを大幅に減らせます。永代供養墓には、個別のお墓や合同墓など、さまざまな形態があります。
樹木葬や自然葬を検討する 樹木葬や自然葬は、自然に還ることを目的とした供養方法で、墓石を建てる代わりに樹木の下などに埋葬する方法です。こうした供養方法では、お墓の維持や管理が必要なくなるため、無縁仏になるリスクを避けられます。自然と共生しながらの供養を望む人に人気があります。
終活を行う 近年、「終活」が注目されています。終活は、自分が亡くなった後のことを早めに計画する活動で、遺産や葬儀、お墓についてあらかじめ家族や専門家と相談しておくことが含まれます。終活を通じて、どのように供養されたいか、どのようなお墓に入るかなどを決めておくことで、無縁仏になることを防げます。
専門機関の利用 地域や自治体が運営する「墓地相談所」や「終活支援センター」など、供養やお墓の管理についての専門相談機関を利用することも有効です。これらの機関では、個々の状況に応じた供養方法やお墓の管理方法を提案してもらえます。

まとめ

無縁仏は、家族や後継者がいなくなってしまうことで、遺骨やお墓が放置されることを指します。無縁仏にならないためには、事前に供養の方法やお墓の管理についてしっかりと考えておくことが重要です。永代供養墓や樹木葬、終活などを通じて、自分や家族が無縁仏にならないよう、準備を進めましょう。自分の供養について家族と話し合うことや、専門家に相談することも大切です

修先生が答える!無縁仏に関する質問コーナー

加藤
修先生!無縁仏になった場合、どこで供養されるのですか?
修先生
無縁仏は多くの場合、自治体や寺院が管理する合同墓地や無縁仏専用の供養施設に移され、そこで供養が行われます。個別のお墓が撤去された後、合同墓に遺骨が移され、定期的に供養されるケースが多いです。
加藤
修先生!無縁仏になってしまったお墓の権利はどうなるのですか?
修先生
無縁仏となったお墓の権利は、通常、墓地管理者や霊園の規定に基づき、権利が失効します。一定期間供養が行われないと墓石が撤去され、お墓の使用権は無効となり、その後、新たな利用者に割り当てられる場合もあります。
加藤
修先生!無縁仏になってしまった遺骨を取り戻すことはできますか?
修先生
無縁仏になってしまった場合でも、遺族が後から名乗り出れば、遺骨を引き取ることが可能な場合があります。ただし、供養がすでに行われた後や、墓石が撤去された場合は、自治体や寺院に相談して手続きを進める必要があります。
加藤
修先生!無縁仏にしてしまった家族が現れた場合、責任を問われることはありますか?
修先生
無縁仏になった場合、家族に法的な責任が問われることは基本的にありません。しかし、墓地管理料や供養料が長期間滞納されていた場合、未払い分を請求されることがあるため、事前に管理料の支払いなどを確認することが大切です。
加藤
修先生!無縁仏にならないために、どんな保険や契約があるのですか?
修先生
無縁仏にならないための対策として、永代供養契約や終活保険などがあります。これらの保険や契約では、生前に一括で管理料や供養料を支払っておくことで、後継者がいなくても寺院や霊園が継続的に供養を行ってくれる仕組みです。
加藤
修先生!無縁仏はいつから始まった制度ですか?
修先生
無縁仏という概念は、長い歴史の中で存在してきました。特に江戸時代から明治時代にかけて、都市部の墓地の増加と共に無縁仏が社会問題として認識され始めました。それ以降、無縁仏の供養が公共の役割としても担われるようになり、今日に至っています。
加藤
修先生!無縁仏の供養にはどのような儀式が行われますか?
修先生
無縁仏の供養は、合同供養や年忌法要として行われます。多くの無縁仏が一つの墓地に集められ、そこで定期的に僧侶や住職による読経や供養が行われます。特にお盆や彼岸などの節目に大規模な供養祭が行われることもあります。
加藤
修先生!無縁仏になるリスクが高いのはどのような状況ですか?
修先生
無縁仏になるリスクが高いのは、次のようなケースです。家族や後継者がいない、もしくは遠方に住んでいてお墓の世話ができない場合。家族関係が疎遠で、供養の意志がない場合。経済的な事情でお墓の管理料や維持費を支払えない場合。
加藤
修先生!無縁仏の供養にはどのくらいの費用がかかるのですか?
修先生
無縁仏の供養には、供養を行う施設や霊園によって異なりますが、合同供養であれば数万円程度から始まり、永代供養の形を取ると数十万円かかる場合もあります。また、定期的な供養や法要の際には、追加の供養料がかかることがあります。
加藤
修先生!無縁仏専用の霊園はありますか?
修先生
はい、無縁仏専用の霊園や合同墓地が存在します。こうした場所は、個別のお墓を建てず、合同で供養を行う形を取ります。無縁仏専用の霊園は、都市部や自治体が運営していることが多く、費用も抑えられることが特徴です。
加藤
修先生!海外でも無縁仏の問題はありますか?
修先生
無縁仏の問題は、日本だけでなく海外でも見られます。特にヨーロッパやアジアの一部地域では、経済的な理由や宗教的な背景から、お墓が無縁仏として放置されるケースがあります。ただし、国や宗教ごとに供養やお墓の扱い方は異なるため、各国での対応は異なります。
加藤
修先生!無縁仏になってしまった場合でも、故人は安らかに眠ることができますか?
修先生
無縁仏になってしまったとしても、合同墓地や供養施設で定期的に供養が行われるため、仏教的な意味では故人の魂は安らかに眠るとされています。供養の気持ちが込められている限り、無縁仏であっても尊重されるべき存在です。
加藤
修先生!無縁仏の遺骨を他の場所に移すことは可能ですか?
修先生
遺族が名乗り出た場合、無縁仏の遺骨を他の場所に移すことは可能です。ただし、墓地管理者や自治体との協議が必要で、遺骨の移動には正式な手続きが求められるため、事前に確認する必要があります。
加藤
修先生!無縁仏は必ず合同墓地に移されるのですか?
修先生
必ずしも合同墓地に移されるわけではありませんが、多くの場合、管理費や供養が滞っている無縁仏は、合同供養墓に移されます。ただし、寺院や霊園によっては、個別供養が行われる場合もあるため、契約内容や規定に応じた対応が取られます。

執筆者

松戸 ゆかり

松戸ゆかり

経歴

  • 山崎石材の代表、山崎修の一番弟子
  • お墓のコンサルティング歴3年
  • 多くの相談者に対して親身な対応を行い、高い評価を得ている
  • 専門知識を活かし、最適な解決策を提案

理念

  • カスタマーファースト!常にお客様の立場に立ち、一人ひとりの声に耳を傾ける
  • お客様のニーズに合わせたサービスを提供し、満足度の向上を目指す
  • お墓に関するあらゆる疑問や悩みに対して、迅速かつ丁寧に対応
  • 家族の絆や先祖供養の重要性を理解し、最適なアドバイスを行う

実績

  • これまでに多くのお墓のコンサルティングを成功させ、お客様から感謝の声を多数いただいている
  • 墓石の選定やデザイン、墓地の選び方など幅広い相談に対応
  • 墓じまいや永代供養など、現代のニーズに応じたサービスも提供

趣味・関心

  • 日本の伝統文化や歴史に深い関心を持ち、お墓の文化や歴史についての知識も豊富
  • 家族と一緒に過ごす時間を大切にし、休日には家族と墓参りや地域のイベントに参加

この記事の監修者

山崎 修
山崎石材 代表
墓石デザインプロデューサー

石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案 創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。

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